電話制御プロトコル (TCP : Telephony Control Protocol)
このプロトコルによって、Bluetooth デバイス間で音声通話やデータ通話を確立するための呼制御シグナリングが定義されます。
製品例
TCP を使用するデバイスの例を示します。
技術解説
概要
Bluetooth 電話制御プロトコル仕様のバイナリ (TCS Binary) は、ITU-T 勧告の Q.931 に基づき、電話制御プロトコル Q.931 の Annex D に記載されている対称型の規定を適用しています。結果として得られるテキストではユーザー側とネットワーク側が区別されず、単に送信側 (電話をかける側) と着信側 (電話を切る側) が区別されます。この取り組みの目的は、Q.931 を可能な限り最大限の範囲で再利用し、Bluetooth や今後予想されるアプリケーションで必要とされる変更のみを適用することでした。 |
 |
デバイス間の処理
TCS では通常、ポイントツーポイント シグナリングを使用しますが、ポイントツーマルチポイント シグナリングを使用する場合もあります。ポイントツーポイント シグナリングは、通話の確立先 (Bluetooth デバイス) がわかっている場合に使用します (シングルポイント構成)。
ポイントツーマルチポイント シグナリングは、通話の確立先が複数ある場合に使用します (マルチポイント構成)。たとえば着信があった場合、自宅の基地局は範囲内にあるすべての電話に対して通知する必要があります。
ポイントツーポイント シグナリングは接続指向の L2CAP チャネルに対してマッピングされます。これに対し、ポイントツーマルチポイント シグナリングはコネクションレス L2CAP チャネルに対してマッピングされ、ビーコン チャネルのブロードキャスト情報として送信されます (ピコネット ブロードキャスト)。
上図は、シングルポイント構成で音声またはデータ通話を確立するポイントツーポイント シグナリングを示しています。まず、ポイントツーポイント シグナリング チャネルを使用して、相手側のデバイスに通話要求を通知します (A)。次に、このシグナリング チャネルを使用して、音声またはデータ チャネルが確立されます (B)。
左図は、マルチポイント構成で、ポイントツーマルチポイント シグナリングおよびポイントツーポイント シグナリングを使用して音声またはデータ通話が確立される様子を示しています。まず、ポイントツーマルチポイント シグナリング チャネルを使用して、すべてのデバイスに通話要求を通知します (A)。次に、ポイントツーポイント シグナリング チャネルのいずれかのデバイスが応答し (B)、このシグナリング チャネルを使用して通話またはデータ チャネルが確立されます (C)。
詳細については、 「電話制御プロトコル (TCP : Telephony Control Protocol)」を参照してください。
|